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徒然なるままに、

溜まったオモイのはけぐち。

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もう8日だけど、そんなこと関係ない。と、言い張って。ささやかながらゼフ、ウソ誕ということで。
やっとシリアスじゃないお話書けたよ。やれやれ。

「敬愛なる」
 

 穏やかな波に揺られ、月明かりの中を進む船の中の静かなキッチン。目の前に座っている一見チンピラな金髪の男は何を言うでもなく静かに微笑み、ゆっくりとペンをおろした。頬杖をついて自分が書いた手紙を眺めている。
「なァ、さっきから何書いてんだ?」
 自分で聞いておいて、野暮なヤツだなあと思う。
「別に?レシピとか、そんなだ。」
 でもこれはボツだからもう捨てる。そう言ってせっかく書いたものをくしゃくしゃに丸めてぽいと簡単に捨ててしまった。おいおい、捨てるわりに顔がイケメンすぎだ。前髪で隠れてる顔が愛しいものを見るような、普段は見せない大人のオトコの微笑みになっている。
「もったいねえな。」
 つい思ったことが口をついてでた。
「んなことねェよ。もともとレシピとして残しとくくれェのもんじゃねえと思ってたから。」
 そうか。ちょっと残念な気もするが、それでいいのだと思う。きっと伝わってるはずだ。
「そろそろ見張り、戻った方がいいだろ。これ持ってけ。」
 いつもの荒いチンピラ口調とは似ても似つかない耳に心地のいい低い声。これが本来のサンジなんだろうか。いや、どっちもそうなんだろうな。いつもこんなだったら、お前の大好きなレディもまた違う態度を見せてくれるだろうに。とは、言わないでおいた。
 一言礼を言って席を立つ。この居心地の良い空間から離れるのが、少し名残惜しい。ましてや、あんな本心を直接、垣間見てしまったのならなおさら。

 捨てた手紙を勝手に送るのは野暮だからやめておく。仲間たちに、サンジはこんなこと思ってんだぜって言うのはたぶん、みんな心のどっかで知っているからやめておく。これをみんなよりちょっとトクベツに知っているのは俺だけでいいのだ。
 自分の誕生日の次の日に見張りなんてと思っていたけれど。俺たちの宴にはもうかかせないサンジの飯と、もう一つ。ちょっぴり気恥ずかしいような、でも美味い飯と同じくらいとびっきり最高のプレゼントをもらった気がした。

だから、今日だけ。キノコがいつもより大きめに刻んであるほくほくのリゾットには文句は言わないでおいてやる。

 

**



 拝啓

 クソジジイ


 元気ですか。俺は風邪はひいてねェし、毎日元気にやってます。

 俺は今、この麦わらの一味のコックとしてここにいれることに誇りを感じてる。俺にとって唯一無二の仲間に毎日とびっきりうめェ飯を作って、それをうまそうに食ってくれるみんなをタバコ吸いながら眺めてる時が至福の時間だ。
 食っても食ってもおかわりって言ってくれるうるさい船長もいりゃァキノコが嫌いな長鼻もいるし、コーラばっかり飲む変態なロボだろ?あと、すげェ楽しそうに食ってくれてるように見えるが食べ方がクソ汚ねェ骸骨アフロ、わたあめが好きで食材にもなりそうな可愛いトナカイ。みかんが大好きで食べてる時の笑顔がとびっきり可愛い最高の航海士と、美味しいわって微笑んでくれる才色兼備な考古学者。それから、特に表には出さねェけど、何でもうまそうに食ってくれるマリモ。

 この8人のコックで、俺は世界一幸せだ。
 俺をこんな幸せもんにしてくれて、ありがとう。



fin


ごめん。サンジのお話みたいになっちゃった。
けどれっきとしたゼフウソ誕SSだと言い張る!ブルクちょっと待っててね!
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2014.04.08 12:53 | SS | トラックバック(-) | コメント(0) |












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