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徒然なるままに、

溜まったオモイのはけぐち。

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20歳。

そしてちょっと大人の雰囲気なゾロサン。
いたしてないです。が、キス+αって感じです。注意。
 今すぐ雨で張り付いたこのスーツをお前に引裂いてほしい。
 俺の全部を暴いて、感じてほしい。
 雨で疼くこの熱を、溶けるほどぐちゃぐちゃにかき乱してほしい。

 こんな日があったっていい。雨が止むころにはすべて、終わっているのだ。

「流れる」

 久しぶりの上陸。サウザンドサニー号はこの島に二泊することになった。ナミさんの一声で泊まるホテルの部屋割りが決められた。俺と、ゾロ。いや、まあ付き合っては、いる。それはそうなのだが、ナミさんからこの部屋割りを授かるのは毎回なぜが複雑な気持ちになる。あんなきれいなレディを目の前に、結局となりにいるどうみてもむさくるしいマリモ剣士と同じベッドで寝てしまうのだから。
「離れるんじゃねェぞ。宿までちょっと遠いからな。迷子になられたらもう見つけ出せねェ。」
「うっせェなあ。さっさと連れてけ」
「こっの、クソ剣士…!」
 ムードもへったくれもありゃしねえ。蹴りだす足を右か左かで悩んでいると、突然の雨。なかなかの豪雨だ。宿まで走るか。でもこいつを背に走ったりしたときにはもう一貫の終わりだ。せっかくのナミさんのお気遣いを無駄にしてしまう。別に今夜ふかふかのベッドで、なんてサムイ理由じゃない。ナミさんの気遣いを無駄には、ということだ。そう、そうだ。でも、コイツの手を引っ張って走るのも腑に落ちない。この数秒立っているだけで服は肌に纏わりついて鬱陶しい。
「おい、なに突っ立ってる。」
 雨特有の途切れないリズミカルな音。周りの喧騒がかき消され、少し大きめに喋ったゾロの声だけがはっきりと耳に届いた。見やったゾロは雨には動じず、早く案内しろとでも言うような表情をしている。雨の滴が目の前の男の大きな傷をゆっくりと伝っては零れていった。
「クソッ…」
 ただ、雨に濡れたから。気づけば俺は躊躇せずにこいつの腕をとり、宿とは反対方向に向かっていた。


「ん、はっ…」
「―――ふっ、」
 狭い路地裏。雨のかからない湿度の高いそこはたまたま近くにあって目にとまっただけだ。そして、宿に行くより近かった。そこにゾロを連れ込んで、そのままの勢いで壁に押し付けた。一センチしか変わらない身長。同じ高さで見つめあうこともせずにそのまま荒いキスをした。顔の横、壁についていた両の掌はいつのまにか肘から下、腕の側面全部に変わっていた。そして服の上からでも伝わるゾロの熱い手が俺の背中を弄る。唇が離れたその一瞬、すーっと、中指で俺の背筋を下から撫でた。
「んん…ぞ、ろ」
 快感が走る。下半身に熱がこもる。余裕のない声で名前を呼んだ。甘ったるい息を吐きながら自身の熱を押し付ける。ゾロは一瞬、表情を歪ませ、もっとだとでもいうように俺の腰を引き寄せた。同じくらい主張するお互いのそれを確かめ合いながら息がかかる距離で見つめあう。
「ここですんのか?」
「俺もわかんねェ」
 自分で半ば強引に連れ込んでおいて、なんとも無責任な発言だとは思ったが、そんなことはもうどうでもいい。それに本当に分からなかった。
「別にかまわねェが…」
「ぅあッ」
 乱暴にネクタイを掴み壁に押し付けられ、さっきとは逆の立場に置かれた。ぴたりと壁に沿う背中はひんやりと冷たい。相変わらずネクタイを掴まれ、もう片方の手は俺の右手を壁に貼り付けている。自由の効く腕で反抗しないのは、お互いがこの先を待ちわびているから。羞恥すらも快楽だ。獣のような欲丸出しの目で俺を見つめる隻眼は俺の目を離さない。雨の音がうるさく耳に届く。でもこんなうるさく跳ねる自分の心臓の音は雨に紛れてこいつに届いているような気がした。じれったい。もう、心臓がはりさけちまうだろうが。
「ためらってんのか?」
 思っていたより声は掠れた。焦燥している自分にまで、身体があつくなるのがわかる。
「いや、」
 そう言って俺の唇に目を落とし、ゆっくりと近づいた。しかし唇には触れず、あえてその淵を自らの唇でなぞった。濡れた唇はあつい吐息を漏らしながらそのまま頬を滑らせ、耳を甘く啄む。
「っ、ぁ―――」
 思わず湿った緑の柔い髪を乱暴に握りしめた。
「―――てめェのそんなツラを誰かに見られたくねェだけだ。」
「ッ、この…天然タラシめっ…」
 低く甘い声が直接脳を震わせる。ああ、もう最悪だ。コイツのことしか考えられない。自分は今、どんな顔をしているのだろうか。ただ、自分で分かっているのは、ゾロが欲しいと、それだけだ。熱い耳が赤くなっていることも、苦痛にも似た体の疼きに目を細めていることも、身体の火照りを逃すために薄く開きっぱなしの唇も。決して自分では分からなかった。
「キスだけ、していくか。」
「それだけで止められんのかエロ剣士?」
「こっちのセリフだ。」
 
 言いたかった皮肉はこいつの舌に絡めとられた。

 
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2014.06.24 00:22 | SS | トラックバック(-) | コメント(1) |

さくらさん!
お世話になっております、ぽちです!やっと拝読させて頂きました…大人向け…!
雨の中で熱くなる空気が伝わってきて、吐息の熱さや煙草の匂いが感じられるようでした。
さくらさんの文章、とても読みやすいですね。また拝読させてくださいね!

2014.07.17 18:56 URL | ぽち #- [ 編集 ]












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